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ヒアルロン酸(アラガン)を分解するヒアルロニダーゼの特徴、メカニズム、効果、使い方について、大坂の美容皮膚科医が解説

ヒアルロン酸(アラガン)を分解するヒアルロニダーゼの特徴、メカニズム、効果、使い方について、大坂の美容皮膚科医が解説

こんにちは、A&Oクリニック大阪中津、美容皮膚科医の加藤晃司です。

今回は、ヒアルロン酸(アラガン)を分解するヒアルロニダーゼの特徴、メカニズム、効果、使い方について解説します。

1. ヒアルロニダーゼの特徴

ヒアルロニダーゼは、ヒアルロン酸を分解する酵素で、特に医療や美容業界で広く使用されています。ヒアルロン酸フィラーの過剰注入や、注入後の調整・修正が必要な場合に使用されることが多く、具体的には以下のような特徴があります:

特定のヒアルロン酸分解:ヒアルロニダーゼは主にヒアルロン酸に作用し、他の物質には比較的影響を及ぼしません。

迅速な効果:注入後、数分から数時間で分解が始まるため、急な調整が必要な場合にも使用可能です。

組織浸透性:ヒアルロニダーゼは周囲の組織に拡散しやすく、対象の部位に素早く作用します。ただし、範囲外の部位にも作用することがあるため、慎重に注射が行われます。

2. 分解メカニズム

ヒアルロニダーゼは、ヒアルロン酸分子間にあるグリコシド結合を切断することにより、ヒアルロン酸を小さな分子に分解します。具体的には、ヒアルロン酸の長い分子鎖を短くすることで、ゲル状の粘性構造が崩れ、液状の小さな分子に分解されます。このメカニズムにより、分解されたヒアルロン酸はリンパや血流を通じて吸収されやすくなり、速やかに体外へと代謝されます。

分解のスピード:ヒアルロニダーゼの注入量や濃度、注入部位の皮膚組織の厚さや状態によって、分解スピードが異なります。

局所作用と周囲組織への影響:注射部位の周囲にも拡散する性質があり、注入部位周辺のヒアルロン酸が同時に分解される可能性があるため、必要最低限の量で調整します。

3. ヒアルロニダーゼの効果

即効性:ヒアルロニダーゼは注入後、早ければ数分〜1時間程度で効果が現れ、ヒアルロン酸が分解されてボリュームが減少します。

調整と修正:ヒアルロン酸が過剰に注入されたり、均一でない注入が行われた場合、ヒアルロニダーゼで不要な部分を分解し、望ましい形に修正できます。

使用目的:美容目的では、過剰注入による違和感や非対称な結果の修正、または意図しない部位への広がりを防ぐための修正に使用されます。医療目的では、血管を圧迫するフィラーの除去や異常反応の緩和を目的に使用されることもあります。

4. ヒアルロニダーゼの使用手順

診断と計画

医師が対象の顔や注入部位の状態を確認し、どの部位にどの程度のヒアルロン酸が残っているか、そしてどのくらいの分解が必要かを把握します。また、患者の皮膚状態や希望を確認し、適切な治療計画を立てます。

投与

注射方法:注射針やカニューレ(先端が鈍い針)を使用し、分解が必要な部位に直接ヒアルロニダーゼを注入します。注入量は部位やヒアルロン酸の量に応じて慎重に調整され、分解しすぎないよう注意が払われます。

注入の深さと範囲:顔の特定部位や深い層へのヒアルロン酸には、それぞれ異なる注入深度と濃度が適用されます。

経過観察

施術後、医師が効果や副作用を確認し、さらに調整が必要かどうかを判断します。効果が即時に現れるため、必要に応じて少量ずつ追加注入することも可能です。

5. 副作用とリスク

ヒアルロニダーゼは効果的な分解作用を持つ一方で、適切な使用が求められます。以下は、主な副作用とリスクです:

アレルギー反応:ヒアルロニダーゼに対するアレルギーがある方もいるため、事前にアレルギーテストを行うことが推奨されます。

過剰分解:過剰な量を注入すると、必要以上にヒアルロン酸が分解され、望ましくないボリュームロスが起こる可能性があります。

局所的な浮腫(むくみ)や赤み:注入部位に一時的な浮腫や赤みが見られることがありますが、数時間から数日で消失するのが一般的です。

他の部位への影響:ヒアルロニダーゼは注入部位から周囲に拡散する性質があるため、意図しない部位のヒアルロン酸も分解される可能性があります。

まとめ

ヒアルロニダーゼは、ヒアルロン酸フィラー注入の調整や修正に非常に有用な治療法です。しかし、効果が強力で即効性があるため、医師による慎重な判断と正確な技術が不可欠です。

当院では無料でスタッフカウンセリングを行なっております。

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Hello, I’m Dr. Koji Kato from A&O Clinic Osaka Nakatsu, specializing in cosmetic dermatology.

Today, I’ll explain the characteristics, mechanism, effects, and usage of hyaluronidase, an enzyme that breaks down hyaluronic acid, specifically Allergan’s hyaluronic acid products.

Characteristics of Hyaluronidase

Specific Action on Hyaluronic Acid: Hyaluronidase is an enzyme widely used in medical and cosmetic fields, specifically targeting hyaluronic acid to break it down. This is particularly useful for correcting over-injections of hyaluronic acid fillers or adjustments post-injection.

Rapid Effect: The enzyme begins to break down hyaluronic acid within minutes to hours after injection, making it suitable for immediate corrections.

Tissue Permeability: Hyaluronidase can diffuse through surrounding tissues, acting quickly at the target site. However, care must be taken as it can also affect areas beyond the injection site.

Mechanism of Action

Breakdown Process: Hyaluronidase cleaves the glycosidic bonds between hyaluronic acid molecules, reducing the long polymer chains into smaller units. This action decreases the viscosity and the gel-like structure, allowing the body to absorb and eliminate the hyaluronic acid more easily.

Effects of Hyaluronidase

Immediate Efficacy: The enzyme quickly reduces the volume of hyaluronic acid, which can be noticeable within minutes to an hour after administration.

Adjustment and Correction: Hyaluronidase is used to correct asymmetries or excessive filler application by dissolving unwanted hyaluronic acid, allowing for a more desirable outcome.

Usage of Hyaluronidase

Assessment and Planning: Physicians evaluate the treatment area to determine the amount of hyaluronic acid present and the extent of correction needed.

Administration Technique: Hyaluronidase is injected directly into the areas where hyaluronic acid needs to be dissolved. The amount and depth of injection are carefully controlled to avoid over-dissolution.

Post-Injection Care: Monitoring after injection is crucial to assess the effectiveness and decide if additional adjustments are necessary.

Side Effects and Risks

Allergic Reactions: As with any biological agent, there is a risk of allergic reactions to hyaluronidase, which can be tested for beforehand.

Over-dissolution: Excessive use can lead to unwanted breakdown of hyaluronic acid, potentially causing tissue loss or asymmetry.

Localized Swelling or Redness: Temporary swelling or redness at the injection site is common but usually resolves quickly.

Spread to Other Areas: Due to its ability to diffuse, hyaluronidase may affect nearby areas unintentionally, dissolving additional hyaluronic acid unintentionally.

In summary, hyaluronidase is a valuable tool for managing and correcting hyaluronic acid filler treatments. Its ability to quickly dissolve excess filler can be crucial for both aesthetic corrections and managing complications. However, its powerful effect requires careful handling by experienced professionals to ensure safety and accuracy in treatment outcomes.


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