AGA治療、内服、塗り薬、注射剤、それぞれの特徴、効果、使い方、併用した方がいいか？について、大阪の美容皮膚科医が解説
こんにちは、A＆Oクリニック大阪中津、美容皮膚科医の加藤晃司です。
今回は、AGA治療、内服、塗り薬、注射剤、それぞれの特徴、効果、使い方、併用した方がいいか？について解説します。
AGA（男性型脱毛症）の治療には、内服薬、塗り薬、注射剤の3つの主要なアプローチがあり、それぞれ異なる作用機序で発毛や脱毛予防をサポートします。これらの治療法は、単独で使用することも可能ですが、併用することで相乗効果を期待できるケースもあります。以下に、それぞれの特徴、効果、使い方、併用について詳しく解説します。
1. 内服薬
a. フィナステリド
特徴と効果：フィナステリドは、5αリダクターゼという酵素の働きを抑え、テストステロンからDHT（ジヒドロテストステロン）への変換を抑制します。DHTが毛根に作用して成長を阻害するため、フィナステリドはDHTを抑えることで脱毛を防ぎます。
使い方：1日1回服用します。効果を実感するまでには3〜6か月程度かかることが多く、継続的な服用が必要です。
副作用：性欲減退、勃起不全、肝機能障害などがまれに起こる可能性があります。副作用が気になる場合は医師に相談することが重要です。
b. デュタステリド
特徴と効果：デュタステリドはフィナステリドよりも広範囲に5αリダクターゼを抑制するため、DHTの生成をさらに強力に抑制します。フィナステリドが効きにくい場合に処方されることが多いです。
使い方：フィナステリドと同様に、1日1回服用します。効果が出るまでには数か月かかりますが、効果が出た後は安定した発毛効果が期待できます。
副作用：フィナステリドと同様に性機能への影響があることがあり、慎重な使用が推奨されます。
c. 内服薬のまとめ
効果：DHTを抑制することで、脱毛予防に効果的。
併用について：内服薬は、塗り薬や注射剤と併用することで、さらに効果を高めることが期待されます。
2. 塗り薬
a. ミノキシジル
特徴と効果：ミノキシジルは血行を促進し、毛包に栄養が行き渡るようにすることで、毛髪の成長を促進します。ミノキシジルは直接的に毛根に作用し、発毛サイクルの改善に寄与します。
使い方：1日1〜2回、頭皮に直接塗布します。ミノキシジルが効果を発揮するには、毎日の継続的な使用が必要で、効果が見られるまでには3〜6か月かかることが一般的です。
副作用：頭皮のかゆみや炎症、発疹が生じることがあります。また、まれに低血圧や動悸を感じることもあります。
b. 塗り薬のまとめ
効果：頭皮の血流改善による発毛効果が期待できる。
併用について：内服薬と塗り薬を併用することで、内側と外側の両方から発毛をサポートできるため、より効果的な治療が可能です。
3. 注射剤（育毛メソセラピー、HARG療法、PRP療法など）
a. 育毛メソセラピー
特徴と効果：育毛メソセラピーでは、ビタミン、アミノ酸、ミネラル、成長因子などを頭皮に注射し、直接毛根に栄養を補給します。これにより、毛包の活性化と血流改善が促され、毛髪の成長をサポートします。
使い方：1〜2週間に1回の頻度で、数か月間継続することで効果が期待できます。
副作用：一時的な痛みや赤み、腫れが生じることがありますが、数日以内に軽減することがほとんどです。
b. HARG療法
特徴と効果：HARG療法は、成長因子と幹細胞培養液を使用し、頭皮に直接注射して毛髪再生を促進します。HARG療法は特に、AGAが進行した状態でも効果があるとされ、発毛効果が高い治療です。
使い方：通常、1か月に1回の頻度で行い、6回程度の治療が目安となります。
副作用：注射による痛みや腫れが生じる場合がありますが、通常数日で回復します。
c. PRP療法
特徴と効果：PRP療法では、自身の血液から抽出した血小板を使用して頭皮に注射し、毛根を活性化して発毛を促進します。血小板には成長因子が豊富に含まれており、毛包を刺激して毛髪の成長をサポートします。
使い方：1〜2か月に1回の頻度で行われ、数回の治療を行うと効果が現れやすいです。
副作用：比較的副作用は少ないですが、針による一時的な痛みや赤みが生じることがあります。
d. 注射剤のまとめ
効果：毛根に直接栄養や成長因子を届けることで、発毛効果を促進。
併用について：内服薬や塗り薬と併用することで、効果の相乗効果が期待されます。
4. 併用治療の有効性
AGA治療は、内服薬、塗り薬、注射剤を併用することで相乗効果を得ることが可能です。各治療法が異なる作用機序で発毛に関与するため、併用によって脱毛の進行を効果的に抑え、発毛を促進することが期待されます。
内服薬 + 塗り薬の併用：DHTの抑制（内服薬）と血流改善（塗り薬）の組み合わせにより、脱毛予防と発毛促進の両方が期待できます。
内服薬 + 注射剤の併用：内服薬でDHTを抑制しながら、注射剤で毛根を直接刺激し、効果的に発毛をサポートします。
塗り薬 + 注射剤の併用：血行促進作用のある塗り薬と、成長因子を補う注射剤を併用することで、毛根に直接アプローチし、毛髪の成長環境を整えます。
5. まとめ
AGA治療における内服薬、塗り薬、注射剤の特徴と効果をまとめると、以下の通りです：
内服薬：フィナステリドやデュタステリドはDHTを抑制して脱毛を予防し、AGAの進行を抑える効果が期待されます。
塗り薬：ミノキシジルなどの塗り薬は、血流を促進し、毛根に栄養を供給することで発毛をサポートします。
注射剤：育毛メソセラピー、HARG療法、PRP療法などは、成長因子や栄養素を直接毛根に届け、毛髪の成長を促します。
併用治療は、内側からのDHT抑制（内服薬）と、外側からの血行促進・毛根への直接的な刺激（塗り薬や注射剤）を組み合わせることで、相乗効果が期待できます。AGAの進行状況や個人の体質に応じて治療を組み合わせ、医師と相談しながら最適な治療プランを選ぶことが推奨されます。
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Does Combination Therapy for AGA—Oral Medication, Topical Treatments, and Injections—Offer Effective Results? Explained by an Osaka Dermatologist
Hello, I’m Dr. Koji Kato, a dermatologist at A&O Clinic Osaka Nakatsu.
Today, I’ll provide an in-depth explanation of AGA (male pattern baldness) treatments, including oral medications, topical treatments, and injections, discussing their characteristics, effects, usage, and whether combining them may provide optimal results.
1. Oral Medications
a. Finasteride
Characteristics and Effects: Finasteride works by inhibiting 5α-reductase, an enzyme that converts testosterone to DHT (dihydrotestosterone), which can weaken hair follicles and lead to hair loss. By blocking DHT, finasteride helps prevent further hair loss.
Usage: Taken once daily, it typically takes about 3–6 months to see effects, and consistent use is essential.
Side Effects: Rare side effects include reduced libido, erectile dysfunction, and potential liver function impact. If concerned about side effects, consult your physician.
b. Dutasteride
Characteristics and Effects: Similar to finasteride, but it inhibits a broader range of 5α-reductase enzymes, making it a stronger option for those not responding to finasteride.
Usage: Also taken once daily, with effects appearing after several months and steady hair growth thereafter.
Side Effects: Like finasteride, it can impact sexual function, requiring careful monitoring.
Summary
Effect: Reduces DHT levels to prevent further hair loss.
Combination: Oral medications pair well with topical treatments or injections for more robust outcomes.
2. Topical Treatments
a. Minoxidil
Characteristics and Effects: Minoxidil improves blood flow to the scalp, providing essential nutrients to hair follicles, supporting growth. It targets follicles directly to improve hair growth cycles.
Usage: Applied directly to the scalp 1–2 times daily. Consistency is key, as it generally takes 3–6 months to see noticeable results.
Side Effects: Possible itching, scalp inflammation, or rash; rare cases may experience low blood pressure or palpitations.
Summary
Effect: Promotes hair growth by enhancing scalp circulation.
Combination: Using minoxidil alongside oral medications can address hair health from both inside and outside.
3. Injections (Mesotherapy, HARG Therapy, PRP Therapy)
a. Hair Growth Mesotherapy
Characteristics and Effects: Involves injecting vitamins, amino acids, minerals, and growth factors directly into the scalp to stimulate hair follicles and improve blood circulation, promoting hair growth.
Usage: Usually administered once every 1–2 weeks over several months for best results.
Side Effects: Temporary pain, redness, or swelling at the injection site, generally resolving within days.
b. HARG Therapy
Characteristics and Effects: Uses growth factors and stem cell-derived solutions to encourage hair regrowth directly at the scalp, especially beneficial for advanced AGA.
Usage: Typically administered once monthly, with a course of about six treatments.
Side Effects: Temporary pain or swelling, typically resolving quickly.
c. PRP Therapy
Characteristics and Effects: Involves injecting platelet-rich plasma derived from the patient’s blood, delivering growth factors to stimulate hair growth.
Usage: Administered every 1–2 months, with effects visible after a few treatments.
Side Effects: Minimal side effects, usually only temporary redness or mild pain.
Summary
Effect: Directly nourishes follicles to boost hair growth.
Combination: Combining injections with oral or topical treatments can amplify results by targeting both the hair root and external scalp health.
4. Combining Treatments for Optimal Results
Using a combination of oral medication, topical applications, and injections can provide synergistic effects, enhancing the benefits of each treatment for