淡いシミに対しては、レーザートーニング+トラネキサム酸内服が効果的か?大阪の美容皮膚科医が解説
こんにちは、A&Oクリニック大阪中津です。
淡いシミに対して、レーザートーニング+トラネキサム酸内服は効果的か?
結論:レーザートーニングとトラネキサム酸内服の併用は、淡いシミの改善に対して高い相乗効果を発揮する可能性がある。特に肝斑や炎症後色素沈着(PIH)の治療に有効。
この2つの治療は異なるメカニズムで色素沈着を改善し、同時に使用することでより効率的なシミの改善が期待できる。
1. レーザートーニングの効果
① レーザートーニングとは?
レーザートーニングは、低出力の**QスイッチYAGレーザー(1064nm)**を使用し、均一な低エネルギーでメラニンを徐々に破壊する治療法である。従来のレーザー治療と異なり、強い刺激を与えずにシミを徐々に薄くすることができる。
② レーザートーニングが効果的なシミの種類
肝斑(特に30~50代の女性に多い頬骨周辺のシミ)
炎症後色素沈着(PIH)(ニキビや摩擦による色素沈着)
くすみ(肌のトーンが均一でなく、全体的に暗く見える状態)
淡い老人性色素斑(一般的なシミだが濃くないもの)
③ レーザートーニングのメカニズム
メラニンの分解・排出:低出力のレーザーを照射することで、メラニンをゆっくりと分解し、ターンオーバーを促進して排出する。
メラノサイトの活性を抑制:通常のレーザーではメラノサイトを刺激しすぎてしまい、肝斑が悪化する可能性があるが、レーザートーニングは優しくメラニンを減少させるため、肝斑にも安全に使用できる。
肌全体のトーンアップ:微細な色素沈着を除去することで、肌全体の透明感が向上し、トーンが均一になる。
④ 治療頻度と期間
1~2週間に1回の施術を5~10回程度継続すると、徐々にシミが薄くなり、肌が明るくなる。
回数を重ねることで、シミだけでなく、くすみや色むらの改善も期待できる。
2. トラネキサム酸内服の効果
① トラネキサム酸とは?
トラネキサム酸は、メラニンの生成を抑制することでシミの発生を防ぐ内服薬。元々は抗炎症作用や止血作用を持つ薬剤であり、肝斑の治療としても広く使用されている。
② トラネキサム酸が効果的なシミの種類
肝斑(特にレーザートーニングとの併用が有効)
炎症後色素沈着(PIH)(ニキビ跡や摩擦によるシミ)
紫外線による色素沈着の予防
③ トラネキサム酸のメカニズム
メラノサイト活性の抑制:メラニンの生成を引き起こすプラスミンという物質の働きを抑え、色素沈着を防ぐ。
炎症を抑える:紫外線や摩擦などの刺激によるメラニン産生の過剰反応を抑制し、シミの悪化を防ぐ。
既存のシミを薄くする:トラネキサム酸を継続的に摂取することで、すでにできたシミを徐々に薄くする効果が期待できる。
④ 内服の方法
1日750~1500mgを2~3回に分けて服用するのが一般的。
服用開始後 2~3か月でシミの改善が見られ、6か月ほど継続することでより安定した効果が得られる。
⑤ 注意点と副作用
血栓ができやすい体質の人(血栓症の既往がある人)は服用を避けるべき。
長期間の服用は医師と相談の上、適宜休薬期間を設けることが推奨される。
3. レーザートーニング+トラネキサム酸内服の相乗効果
この2つを併用することで、以下の相乗効果が期待できる。
① メラニンの抑制と排出を両方促進
トラネキサム酸がメラノサイトの過剰な働きを抑えることで、新たなメラニンの生成を防ぐ。
レーザートーニングが既に存在するメラニンを分解し、ターンオーバーを促進する。
これにより、シミを薄くするだけでなく、新たなシミの発生を防ぐことができる。
② 治療効果のスピードアップ
レーザートーニング単独でもシミの改善効果はあるが、内服を併用することで効果が早く出やすい。
肝斑の場合、トラネキサム酸を内服しながらレーザートーニングを受けることで、より安全かつ効果的な治療が可能。
③ 炎症後色素沈着(PIH)の改善がよりスムーズに
ニキビ跡や摩擦による色素沈着は、炎症が関与していることが多い。
トラネキサム酸が炎症を抑え、レーザートーニングがメラニンを分解することで、PIHの改善が促進される。
4. どんな人におすすめか?
おすすめな人
✔ 肝斑や炎症後色素沈着を効率よく改善したい人
✔ レーザー単独よりも早くシミを薄くしたい人
✔ シミの再発を防ぎたい人
向かない人
✔ 血栓リスクのある人(トラネキサム酸の服用が難しい)
✔ すでにレーザーで強い炎症を起こした経験がある人
✔ 継続的な通院や服用が難しい人
5. まとめ:淡いシミにレーザートーニング+トラネキサム酸内服は効果的か?
結論として、淡いシミ(特に肝斑や炎症後色素沈着)には、レーザートーニングとトラネキサム酸内服の併用が効果的である。
レーザートーニングが既存のメラニンを分解し、ターンオーバーを促進
トラネキサム酸がメラノサイトの活性を抑え、新たなシミの発生を防ぐ
併用することで、治療効果を最大限に高めることが可能
ただし、トラネキサム酸は長期間の服用には注意が必要であり、レーザートーニングの施術頻度や回数も個人の肌状態に合わせる必要がある。継続的な治療を受けながら、適切なスキンケアや紫外線対策も併用すると、より良い結果が得られる。
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