CO2レーザー(炭酸ガスレーザー)とは?
CO2レーザーは遠赤外線領域にある波長10.6μmを中心とする気体レーザーです。皮膚組織中に含まれる水分に吸収され、病変部皮膚組織を限局的に蒸散させほくろやいぼを除去します。目標の治療部位のみを瞬間的に蒸散させるので、水分量の多い隆起型のほくろやイボの治療に適しています。メスを使わないので、出血も少なくきれいな仕上がりが期待できます。

CO2レーザー(炭酸ガスレーザー)の特徴
CO2レーザーは水分に吸収されやすく、一瞬にして熱エネルギーに変換されるという性質があります。 患部に照射すると、その細胞に含まれる水分がレーザーのエネルギーを吸収して、瞬間的に患部の組織を除去してします。このとき、周辺の血管は熱凝固作用で一瞬のうちに固まってしまいますので、出血はほとんどありません。また、炭酸ガスレーザーの蒸散作用は皮膚の表面に限られ、深部組織や周辺の正常な皮膚にダメージを与えず、深いところまで至らないので、メスで切除した場合よりもキズ跡が残りにくく、患部の治癒も比較的早いのが特徴です。
CO2レーザー(炭酸ガスレーザー)の効果
ほくろは、皮膚の一部分にメラニン色素が高密度で集まってできた皮膚病変です。気になるほくろやいぼをキレイに取り除くことで、効果的にお顔の印象を変化させることが期待できます。治療後、患部は赤味が残りますが、その後カサブタになり、1~2週間で自然にはがれてきます。患部はしばらくピンク色になりますが、ほとんどの場合3~6か月程で落ち着きます。治療回数は1回で済むことがほとんどです。治療部分に炎症後色素沈着ができることがありますが、時間と共に薄くなっていきます。
